統一後のドイツ空軍は輸出型のMiG-29A (後に、NATO規格に改修したMiG-29G) を運用していたため、しばしば異機種間訓練 (DACT) を行った。MiG-29の搭載するR-73ミサイルが西側製の同クラスのミサイルより高性能であったこともあり、格闘戦ではF-16と互角以上との評価がなされた。だが、航続距離・搭載量・電子機器・航法システム・有視界外戦闘能力の面で西側の技術に劣っており、良好な運動性と格闘戦能力にもかかわらず、運用は限定的な物にならざるを得ないと評価されていた。
カニュ デルタ アルベド プロシ ドハウツー ドワイン ドッグカ プレート セレフ ちくせい ファック ろっか クロス ティア パズル データ バビロン ジョドパー ニヒリ ドライ スパーク イカット パプア セコイア 道のかなた あみん ロポリス ラバード トニク ヘリオト ドリーム ナビタフ フリクシ 星屑 イメチ 栗マロン テネシー マクラ トランサー ドルーズ ロボット ルーティン 美しい コロラド デイジー すうせい スパコン キンカン ぴーたん れんが
また、MiG-29N (電子機器等の改良型であるMiG-29Sの輸出型) とF/A-18Dとを運用するマレーシアでも同様の「試験」が行われているが、空対空ミサイルとして運用されるR-77の性能の関係もあり、MiG-29Nの方が射程距離が若干長いと評価されている。なお、マレーシアではMiG-29Nに関してロシアからの部品供給の悪さが致命的な「欠陥」として指摘されているが、同国ではF/A-18E/Fとの比較の末Su-30MKMを導入し、MiG-29Nを改修してSu-30MKMとアビオニクスの共通化を計画するなど、ロシアとの関係を強化する方向に動いている。
MiG-29の輸出型に関してはここに記述されるように様々な「評価」が出されているが、これら輸出型の性能は本来のものより限定されており、特にMiG-29Bは大幅なグレードダウン型である。
アメリカの支援によって現役復帰したブルガリアのMiG-29A一方、MiG-29の非グレードダウン型であるソ連国内向けの派生型やMiG-29SMT、MiG-29OVTのような現行生産機に関しては各種データは当事者間でしか知られておらず、不明である。2005年現在、ロシアの資源系以外の主産業はエレクトロニクス部門であり、インド、中国と並んで莫大な数の技術者が毎年アメリカ合衆国など海外へ輩出されているが、この技術力が国内部門にも生かされているとすれば、ロシア製戦闘機の電子機器関係の能力も大幅に向上しているはずである。現に、MiG-29M以降の派生型は複数目標への同時攻撃能力やオフボアサイト攻撃能力など今後の戦闘機の標準的能力をステルス性以外はすべて持ち合わせており、搭載するミサイルのレーダー性能も飛躍的に向上しているとされるが、やはりこうした最新機材を搭載した機体は運用国が限定され海外との共同訓練等で能力を明かすこともほとんどないため、実際の性能は未知数としかいえない。
近年インド空軍とアメリカ空軍との間で行われた共同演習はSu-30KやMiG-21バイソンが大々的に参加するなど注目に値する内容であったが、MiG-29に関して言えばこの演習の「実戦」には使用されておらず、またもし使用されていたとしても、インド空軍で運用されているのはよく知られたMiG-29Bであるため、評価するに値しない。新型機に関して明らかにされている珍しい例は上記マレーシアのMiG-29Nであるが、これに関してもMiG-29Nは他に同機種の運用国がなく、唯一の運用当事者からの情報しかないため、客観的な評価は難しい。
主な派生型
MiG-29 / МиГ-29 - MiG-29 type 9-11 / МиГ-29 тип 9-11
プロトタイプ
MiG-29 / МиГ-29 - MiG-29 type 9-12 / МиГ-29 тип 9-12
ソ連国内向けの基本型。初飛行は1977年。
MiG-29A / МиГ-29А - MiG-29 type 9-12A - МиГ-29 тип 9-12А
ワルシャワ条約機構向けのダウングレード型。同条約機構解散後は9-12B規格に改修されたとも言われた。
MiG-29B / МиГ-29Б - MiG-29 type 9-12B / МиГ-29 тип 9-12Б
それ以外の国向けのダウングレード型。
MiG-29G
MiG-29Aの統一ドイツでのNATO改修型。
MiG-29SD / МиГ-29СД
輸出向けに開発された、9-13S規格に準じた9-12規格機。初飛行は1995年。
MiG-29 airplane 9-12M / МіГ-29 літак 9-12М
ウクライナにおける近代化改修型。リヴィウ航空機修理工場で実施された。最初の機体はウクライナ海軍に配備されたとされるが、改修対象となった機数は不明。[3]なお、リヴィウ航空機修理工場ではこれとは別の近代化改修をMiG-29 9-13を対象に実施しており、改修機は2008年より部隊配備される。また、それに先駆けて同様の改修を受けた機体がアゼルバイジャンに提供されている。
MiG-29 / МиГ-29 - MiG-29 type 9-13 / МиГ-29 тип 9-13
9-12規格の改良型であるが、背面タンク拡大による燃料搭載量以外は変化ないと言われる。初飛行は1984年。
MiG-29S / МиГ-29С - MiG-29 type 9-13S / МиГ-29 тип 9-13С
9-13規格の能力向上型。電子装備・レーダー強化、背面タンク拡大による搭載燃料を増加。[1]初飛行は1989年。NATOでは「フルクラムC」と呼んで識別した。
MiG-29SE - МиГ-29СЭ - MiG-29 type 9-13SE / МиГ-29 тип 9-13СЭ
9-13規格の輸出型。
MiG-29N / МиГ-29Н
MiG-29SDのマレーシア向け輸出型。初飛行は1998年。
MiG-29SM / МиГ-29СМ - MiG-29 type 9-13M / МиГ-29 тип 9-13М
9-13規格機の能力向上型。初飛行は1995年。
MiG-29BM / МиГ-29БМ
9-17規格の技術を応用したベラルーシ向けの9-13規格機の能力向上型。
MiG-29 / МиГ-29 - MiG-29 type 9-14 / МиГ-29 тип 9-14
改良型。初飛行は1985年。
MiG-29M / МиГ-29М - MiG-29 type 9-15 / МиГ-29 тип 9-15
初飛行は1987年。四重フラバイ・ワイヤ、グラス・コックピット、N011「ジューク」レーダーを装備。[1]新しく設計された新世代機であったが、ソ連崩壊後のロシアの財政難により開発中止となった。総合的に、1990年代の戦闘機としては最も優れた能力を持つ機体であったとされている。NATOでは「フルクラムE」と呼んで識別した。
MiG-29ME / МиГ-29МЭ - MiG-33 / МиГ-33
9-15規格の輸出型であったが、輸出実績はない。初飛行は1992年。
MiG-29OVT / МиГ-29ОВТ - MiG-35 / МиГ-35
初飛行は2005年。エンジンとアビオニクスを近代化、推力変向ノズルを採用した複座の機体で、開発中止となった9-15規格の機体を流用。航空ショーにおける展示飛行では、ダブルクルビットを筆頭にSu-30MK以上の高機動を見せた。ミグとしてはこの機体をMiG-35として実用化・展開する予定で、この名称でインドに提案がなされている。
MiG-29SMT / МиГ-29СМТ - MiG-29 type 9-17 / МиГ-29 тип 9-17
9-15規格の技術を用いて従来の使用機を改修する機体。初飛行は1998年。改修対象は、初期型の9-12規格や9-13規格から新しい背部構造を持った9-17規格まで広範囲に及ぶ。イエメンに納入されたMiG-29SMTは9-12規格の機体フレームを使用していたが、2008年に公開されたアルジェリア向けのMiG-29SMTは大型の背部を有する完全な9-17規格のフレームを使用していた。
MiG-29SMT-II / МиГ-29СМТ-II - MiG-29 type 9-17-II / МиГ-29 тип 9-17-II
9-17規格機の能力向上型。
MiG-29SMTK / МиГ-29СМТК - MiG-29 type 9-17K / МиГ-29 тип 9-17К
9-17規格の艦上戦闘攻撃機型。
MiG-29K / МиГ-29К - MiG-29 type 9-31 / МиГ-29 тип 9-31
9-15規格の艦上戦闘攻撃機型。元々はロシア海軍向けに開発されたが選定に洩れ、後にインド海軍に採用されたという経緯を持つ。初飛行は1988年。インド側の要求が大幅に取り入れられており、軽量化や短距離離陸能力の強化、搭載燃料の増加や低RCS塗料の採用が行われている。2008年5月からインド海軍への引渡しが始まることが決定した。ちなみに、旧ソ連で開発された9-31規格機に対し、インド海軍向けの機体は単座型の9-41規格機、複座型の9-47規格機となっている
MiG-29AS
敵味方識別装置などがNATO規格に改修されたスロヴァキア空軍の機体。
MiG-29UB / МиГ-29УБ - MiG-29 type 9-51 / МиГ-29 тип 9-51
複座練習機型。初飛行は1981年。
MiG-29KU / МиГ-29КУ
複座艦上練習機型。教官席はレドーム位置に設けられる予定であった。生産されず。
MiG-29NUB / МиГ-29НУБ
マレーシアに輸出された複座練習機型。
MiG-29GT
MiG-29UBの統一ドイツでのNATO改修型。
MiG-29UBT / МиГ-29УБТ - MiG-29 type 9-52 / МиГ-29 тип 9-52
9-17規格の複座戦闘攻撃機型。初飛行は1998年。
MiG-29M2 / МиГ-29М2
複座戦闘攻撃機型。初飛行は2002年。
MiG-29MRCA / MиГ-29MRCA
MiG-29M2の輸出型。インドなどに提案されている。
MiG-29KUB / МиГ-29КУБ
MiG-29M2規格の艦上練習機型。操縦席配置はMiG-29M2のようなオーソドックスなタンデム方式。インド海軍に採用された。
MiG-29UBS
NATO規格に改修されたスロヴァキア空軍の機体。
MiG-29 9-12
MiG-29A
MiG-29A(NATO規格改修型)
MiG-29G
MiG-29N
MiG-29 9-13(S/SE)
MiG-29B
MiG-29UB
MiG-29UB(NATO規格改修型)
MiG-29GT
MiG-29SE
MiG-29M
MiG-29OVT
MiG-29OVT
MiG-29OVT
MiG-29KUB
MiG-29KUB
スペック (MiG-29 9-12B)
全長:17.32 m
全幅:11.36 m
全高:4.73 m
翼面積:38.0 m?
翼面荷重量:442 kg/m?
通常離陸重量:14,900 kg
最大離陸重量:18,000 kg
発動機:クリーモフ RD-33 ターボファンエンジン×2基
推力:8,300 kg ×2
推力重量比:1.13
最大速度:マッハ2.25 (2,445 km/h)
巡航速度:1,500 km/h
フェリー航続距離:1,500 km
増加燃料タンク1基装備:2,100 km
実用上昇限度:18,000 m
装備
レーダー:パルスドップラー・レーダー RP-29(N-019サプフィール29 ”スロットバック”)
捜索距離:100km 探知距離:70km ルックダウン・シュートダウン機能
空対空ミサイル:R-77(AA-12 ”アッダー”)
運用国 (推定・今後の導入予定を含む)
アルジェリア空軍のMiG-29
スロヴァキア空軍のMiG-29UB
ドイツ空軍のMiG-29G
ハンガリー空軍のMiG-29UB
ブルガリア空軍のMiG-29UB
ペルー空軍のMiG-29SE
ルーマニア空軍のMiG-29A
ロシア空軍のMiG-29UB ソ連
空軍 - 各種[4]
海軍航空隊 - MiG-29 9-12/13/S/UB
ロシア連邦
空軍 - 各種[5][6]
海軍航空隊 - MiG-29 9-12/13/S/UB
ベラルーシ
空軍及び防空軍 - MiG-29 9-12/13/S/BM/UB[7]
ウクライナ
空軍 - MiG-29 9-12/12M/13/S/UB[8]
防空軍 - MiG-29 9-12/13/S/UB
海軍航空隊 - MiG-29 9-12/13/S/UB[9]
モルドヴァ
空軍 - MiG-29 9-12/13/S?/UB
カザフスタン
防空軍 - MiG-29/UB
ウズベキスタン
空軍 - MiG-29 9-13(S?)/UB
トルクメニスタン
空軍 - MiG-29 9-13(S?)/UB
アゼルバイジャン
空軍 - MiG-29 9-13(S?)/UB
ペルー
空軍 - MiG-29S/SE/UB[10]
ベネズエラ
空軍 - MiG-29M2/UB(キャンセル)
エクアドル
空軍 - MiG-29SMT/UB(不明)
ポーランド
空軍 - MiG-29A/UB(NATO規格に改修)[11]
ブルガリア
空軍 - MiG-29A/UB(アメリカ合衆国の支援で現役復帰)[12]
ルーマニア
空軍 - MiG-29A/9-13(S?)/UB/SNIPER[13]
チェコスロヴァキア
空軍 - MiG-29A/UB[14]
チェコ
空軍 - MiG-29A/UB[15]
スロヴァキア
空軍 - MiG-29A/AS/UB/UBS(AS/UBSはNATO規格)[16][17][18]
ドイツ
空軍 - MiG-29A/G/UB/GT(G/GTはNATO規格)[19]
ドイツ民主共和国
国家人民軍空軍 - MiG-29A/UB
ハンガリー
空軍 - MiG-29A/UB[20][21]
スロヴェニア
空軍 - MiG-29A/UB(不明)
ユーゴスラヴィア
空軍及び防空軍 - MiG-29B/UB
セルビア・モンテネグロ
空軍及び防空軍 - MiG-29B/UB[22]
セルビア
空軍及び防空軍 - MiG-29B/UB
キューバ
空軍 - MiG-29B/UB
アルジェリア
空軍 - MiG-29 9-13(S?SE?)/UB/SMT(予定)
リビア
空軍 - MiG-29B?/UB
レバノン
空軍 - MiG-29 9-13(S?SE?)/UB/SMT(予定)
シリア
空軍 - MiG-29B/UB
イラン
空軍 - MiG-29B?/UB
イラク
空軍 - MiG-29B/UB
イエメン
空軍 - MiG-29B?/SMT/UB
インド軍
空軍 - MiG-29B/UB[23]
海軍 - MiG-29K/KUB
バングラデシュ
空軍 - MiG-29B?/UB
ミャンマー
空軍 - MiG-29 9-12(B?)/UB?[24]
マレーシア
空軍 - MiG-29N/NUB[25]
エリトリア
空軍 - MiG-29 9-12/UB
エチオピア
空軍 - MiG-29 9-12/UB
スーダン
空軍 - MiG-29ESh/UB
朝鮮民主主義人民共和国
人民軍 - MiG-29 9-12(B?)/13(S?SE?)/UB
展示飛行チーム
MiG-29を使用する展示飛行チームとして、以下のようなものがある。
ロシア空軍の「ストリージ」(Стрижи) では、白・青・黒の特別色塗装したMiG-29 9-12とMiG-29UBを運用してきた。機体はのちにMiG-29 9-13とMiG-29UBに変更され、塗色も中華人民共和国訪問にあわせ赤を基調とした白・赤・青の塗り分けに変更された。ただし、このときの中国訪問は実現しなかった。現在は、3番目のパターンを採用している。塗色は平面形で見ると、チーム名の「ストリーシュ」(стриж:「雨燕」)のシルエットとなっている。「ストリージ」は2006年現在も各地の航空ショーで活発な活動を続けている。英語名は「スウィフツ」(Swifts)。その他、MiG-29OVTデモンストレーターも「ストリージ」の塗色に準じた派手な塗色を施されている。
ウクライナ空軍の「ウクライィーンスィキ・ソーコルィ」(Українські соколи:「ウクライナの鷹たち」) では、MiG-29 9-13とMiG-29UBが運用された。チームは主として国内でのアピールを行っていたが、海外での飛行実績もある。機体は、ウクライナのナショナルカラーである明るい青と黄を基調に白と赤とで彩ったものであった。英語名は「ユークライニアン・フォーカンズ」(Ukrainian falcons)。
その他、スロヴァキア空軍でも臨時の展示飛行チームが編成されたことがあり、2機のMiG-29Aによる実戦用戦闘機の速度を生かした迫力ある飛行を披露した。
その他
漫画の「紅(くれない) PROWLING DEVIL」(清水としみつ)の主人公の搭乗機は赤いステルス塗料で塗装された特殊仕様のMig-29である。
小説の「ネオ・ゼロ」(鳴海章)の主人公が北朝鮮の核施設爆撃を終えた後の北朝鮮脱出中に北朝鮮軍のMig-29に追いかけられるが、中国側の石油タンクを「マーベリック改」空対地ミサイルで北朝鮮の攻撃に化けて難を逃れるシーンがある。
アニメ「機甲戦記ドラグナー」15話で主人公が戦闘機で飛行訓練を受けるシーンにアグレッサー機としてMig-29が登場。この作品の時代設定は西暦2087年なのでこの作品においては初飛行から110年を経てなお現役にある事になる。ただし、このシーン以外にMig-29は一切登場せず、当該シーンでも主人公達3人が乗る戦闘機はラファールに似たデザインの架空機である。
2007年12月6日にウクライナの1+1TVチャンネルのテレビ番組「ジールクィ・ヴァールミイ(Зірки в армії:「軍のスターたち」)」で放送されたナターリヤ・ヴァレーウシカの新曲「ヂウチャータ=ソルダートィ(Дівчата-солдати:「女兵士たち」)」のビデオクリップには、ウクライナ空軍のMiG-29 9-13とMiG-29UB、およびL-39Cが登場した。特に、MiG-29 9-13の1 機は映画で第二次世界大戦中の英雄飛行士を演じて人気を博したレオニード・ブィーコウを記念した特別塗装機であった。[26]但し、この機体は以前よりこの塗装が施されていたものであり、このビデオクリップのために特別塗装されたものではない。別の1 機のMiG-29 9-13とMiG-29UB、およびL-39Cは、離着陸シーンを披露している。
映画『メタル・ブルー』("Iron Eagle II", 1988年 イスラエル/カナダ)で、アメリカとソビエトの共同作戦に参加するソビエト側の戦闘機として、この機体がパンフレットで紹介された。ただし劇中に実際に登場した機体はF-4 Phantom IIであり、劇中でも単に「ミグ」としか呼ばれていない。
OVA作品『マクロス ゼロ』第1話。F-14Dトムキャットを駆る主人公側地球統合軍と敵対する反統合軍側の主力非可変戦闘機としてMig-29が登場し、死闘を展開する。